基礎に構造材に何を使うかなどは、あまり関心が向かないかもしれない、どこに桧を使って、そこには杉、ここには米松、そっちはヒバと、指示できるような施主はごく一部だけだろう。あるいは、屋根の素材や葺き方、外装材の種類のような外観を左右する基本的なアイテムについても、ハウスメーカーや工務店にある程度おんぶに抱っこしようとするかもしれない。それでも、自分が日々踏みしめることになる。床の材料や壁の仕上げについては、たいていの人は関心が高いはずだ。
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同じナラムク・フローリングの床でも、中国産なら3160円、北海道産で瓦然の蜜蝋ワックスで仕上げたものなら7900円。と2・5倍の開きがある。また壁も、ふつうのクロス張りなら平方メートルあたり1000円前後からあるが、珪藻土を使った塗り壁にすると、その3〜4倍はする。上下限のすべての部屋が、玄関室や階段室、トイレや納戸も合わせて10個もあれば、6つの面を持つ直方体が60個あることになる。だから、1つの部屋の四方の壁は基本的に同一の仕上げだとしても、床と天井を合わせて、30もの面の組み合わせとなる。家全体の内部の雰囲気は、この組み合わせで決まってくる。これに、玄関タイルの素材や色調、トイレや台所に使うクッションフロア、子ども室にはコルクタイルを……などと考えていけば、建物の外と内の表皮部分の素材だけで、100点は超えるだろう。