実際に物件を購入する時には、その会社が建てたほかの物件を見せてもらうことも必要だ。マンションの分譲は完成物件は少なく、モデルルームを見て、半年先に完成する物件を買う、いわゆる「青田売り」が普通である。すなわち、実際に自分の購入する専有部分がどんな形で完成するかは、想像するしかない。したがって、ほかの完成物件、それも最近の立地、価格帯が似ているものを参考にすればよい。それと同じものを買うわけではないが、だいたいのイメージはわかる。さらに注意しなければならないのは、一戸建てだ。これは図面で商談を進め、完成して初めて現物と対面するのだから、見るものはモデルハウスしかない。マンションのモデルハウスならば、どんな材料の床材を使い、どのような器具が付くかは自分の目で見れるが、一戸建てのモデルハウスは、実際に建つ仕様のものは皆無である。フルオプションどころか、ワンランクもツーランクも上の仕様の建材を使い「これはすばらしい」という印象を与え、展示場に来たユーザーの目をごまかしてしまう。もちろん、営業マンは「このモデルルームとは違ったものになります」というようなことは言うだろう。しかし、初めて家を新築する人は、そんな言葉は耳には入らない。てっきりモデルハウスのような素晴らしい夢のようなマイホームが建つと早とちりをしてしまう。したがって、一戸建ての場合は、実際に注文されて建った住宅、あるいはメーカーの受注した住宅の建設現場を見せてもらうのが一番いい。このようなことは、私が実際に体験してつくづく感じたことだから、バカにしないで実践してほしい。あとになってから、失敗したと反省しても、どうにもならないのだ。そういう人に限って、「大手だから大丈夫」と人任せにしてあとで悔やむのである。
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