同居老人の持家居住率がきわめて高いのにひきかえ、独居老人のそれは低く、木造アパートや間借りの率の高さが目につくのである。いろいろな面で厳しい状態にある独居老人が、質の悪い住居環境のなかで、高い家賃を払って生活しているということになる。一方、同居老人の持家率の高さに問題がないわけではない。老後の生活を安定させるための自衛手段として、無理して持家を手に入れた人も多いだろうし、持家であるがために、生活と合わなくなってからも同じ住居に住み続けている人もいるのである。
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つまり、どちらの老人の住居実態にも、日本の老人政策と住宅政策の問題が集約されて表われているといえよう。